今年も逢えました。
今年は賑やかな動物たちに迎えられて、大喜びの私。
先ず最初にウリ坊2匹、車のライトにも全く気にせず道端に落ちているものをひたすら食べまくっていた。
次にお出ましは子狸2匹。
車のライトで目が眩んだのか、動きは鈍く並走スタイル。
次はなんと!!子鹿。
野生だけど綺麗でした。
そして、陽が沈み、お目当ての螢が飛び交い、手のひらをかざすと私の手を止まり木と間違えてか、止まった。
漆黒の闇が濃くなるに連れて、その数は増え、現世から離れさせてくれる。
カジカカエルが蛍の舞のBGM。
この世界に身を置ける幸せは、世界各国のどこよりも勝ると世界を知らない私は勝手に確信する。
約束の螢
叶えられそうにないけど、一年に一度の逢瀬は恋人の逢瀬より濃密である。
私と蛍を分かち合ったあの人のことをどうしても忘れられない。
と、去年の私は思った。
気持ちは変わらない。
ただ、今年は思わぬ出迎えの生き物たちのお陰で涙する感情が奪われた。